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私の、思い #2
薫子は、どうやって美姫に説明しようかと考え、これまでに起こったことを思い出すうちに、様々な感情が一気に込み上げて来た。
その大きく波立つ感情を制御出来ず、薫子の大きな瞳から涙がボロボロと次から次へと溢れ出す。
「ック...ッグ......」
「か、薫子!?」
「ッウ...み、ぎぃ......ウッウッ...ヒグッ......
わ、だし......ック...ど、していい.....ウッ.わか、な......ッグッグ」
肩を大きく震わせて泣き出した薫子に、美姫は動揺しつつも「こっちに......」と肩を抱き、ベッドへと座らせると自分も横に座った。
薫子は縋り付くように両手を美姫の肩に回して躰を預けると、泣きじゃくった。
「かお、るこ......」
一体、悠との間に何があったの!?
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