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大和は、じっと美姫を見つめながら考えていた。
先程、隣の部屋から美姫の魘される声が聞こえてきた。
驚いて飛び出し、美姫の部屋の扉を開けると、美姫は来栖秀一の名を呼びながら苦しそうに呻いていた。
未だ、美姫はあいつの影から逃れられずにいる......
起き上がった美姫が部屋から出て行った後、俺は頭を抱えた。
どうしたら、美姫を救える。
救って、やれるんだ......
部屋に戻った後も、悪夢の影に怯えるような美姫の様子に不安が募った。
そんな美姫が、一緒に寝てくれと自分を頼ってくれたことが嬉しかった。
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