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陣痛促進剤とは、出産の時に母体から分泌されるホルモンを化学合成したものである。
薬の力で子宮を収縮させることから、「子宮収縮剤」とも言われる。
陣痛促進剤は、オキシトシン(点滴)とプロスタグランディン(点滴と錠剤)に大きく分けられるが、どちらも過強陣痛による胎児仮死・子宮破裂・頚管裂傷などの副作用の恐れがある。
赤ちゃんが死亡または脳性麻痺などの重大な後遺症が残ったり、母親が大量出血で死亡する例も過去に数多く報告されている。
この薬の特徴の一つに、患者によって感受性に100倍以上の差があることが知られている。
つまり、ある人は1の量で効くのに、別の人は100の量でも効かないということが起こりうる。
言うまでもなく慎重な投与と、投与後の厳重な監視が求められるのだ。
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