夫婦の絆 #2

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 医師が去った後、薫子が呟くように言った。  「悠、どう思う?   どうしたら、いい?」  薫子は、子供のために一番いい選択をしたいと思いつつも、何を選べばいいのか分からなかった。  悠は考え込むように俯いてから、慎重に話し始めた。  「確かに、陣痛促進剤を使用することで副作用の危険性はあるけど......   それを使わなければならない状況であるってことは、それが母体にとって最良の選択だから、ってことも言えるよね」  「う、ん.....」  それでも、もし副作用が起こったとしたらと考えると、恐い。  悠は、薫子に手を伸ばした。  「でもそれは、子宮口が開かなかった時の話だから。   まだ時間はある」  「そうだね」  静音は、黙ってふたりの会話を見守っていた。  
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