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私はその日から、深夜熟睡した弟の部屋の窓をせっせと開けた。
溶かした片栗粉と、ビニール手袋で丁寧に手形を付けまくる。
朝は早くに起きて、弟の自転車の空気を抜く。
母の部屋に入り、ブラシに巻き付いた長い髪を拝借して(私の髪はショート)弟のご飯やオカズに混入！
それを約１週間、真面目に休み無く続けた。
弟はドンドン痩せていくが、まだだ。
まだ足りない。
「最近痩せた？」聞く私に、「別に」と答える。
では、もっと強烈に行きますか！
その日も両親はお仕事で、自宅には私達だけ。
シャワーを浴びにバスルームに行った弟を確認した私は、10分程待ってブレーカーをオフにした。
「うわぁああ！！」
弟の絶叫が聞こえた。
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