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「キター!」やっと絶叫が聞けた!
ブレーカーを戻してバスルームに行くと、情けない格好でタオルを巻き付けた弟がしゃがみこんでいた。
「大丈夫?」
「急に電気……俺、最近……呪われて……」
呟く弟にお祓いに行けと伝えて自室に戻る。
弟の素敵な画像を激写したことを、ヤツは気付いていない。
全く。
血を分けた所か、同じ日に生まれた双子の姉に向かって、同じ姉弟とは思えないとか言うからだ。
固定観念ってヤツは、思春期の私達程危ういのよ?
怖いからこそ否定していること位、双子の姉にかかればお見通しなのだ。
今日からやっとゆっくり眠れるぜ!とベットに腰を下ろして、充実感を噛み締める。
開けっ放しのカーテンを閉めようと立ち上がり窓に向かうと、「あれ?」
白くて大きな手形が窓の外にペタリと付いていた。
『バカにすると呪われるよ?』
私の言葉が脳内で再生を始めた
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