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「もし、観覧車が突然早く動いたらどうするの? 扉が開かなくなって、降りれられなくなったらどうするの?」
「それは大丈夫だよ、故障なんかしない」
「その確率は、ジェットコースターが突然止まっちゃうくらいの確率でしょ?」
「そうだろうね」
そう言われるとそうだ。
観覧車がゆっくりな乗り物が当たり前なんて、この国だけの話。何処かの国では、勢いよく回っている光景を、テレビで見た気がする。
そっか、私はゆっくりが当たり前だと言う固定観念に縛られてしまっていたのか。
本当に嬉しそうに語る彼は、満足そうに、遠くにある観覧車を見つめる。
太陽の光に照らされた表情が明るくて、かっこよくて、可愛くて。だからこそ、私は彼の事が大好きで、いつまでも一緒にいたいと思える。
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