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そして彼は、いつもの様に話を締め括る。
「凄いでしょ? だからね、きっと、ジェットコースターも怖くない」
「乗れるかな?」
「乗れる乗れる」
楽しそうに歩み始めた彼。私の腕を引き、ジェットコースターの乗り場へ、向かうのかと思ったら。
「ねぇ、僕のこと好き?」
沢山の花が植えられた、ガーデンテラス。
ゆったりとした時間が流れる、遊園地という場所を感じない、美しい広場。
沢山の乗り物があった場所より、幾分も静かなそこには、ちらほらとカップルがいて、茂みに隠れて熱く唇を重ねていた。
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