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「大好きだよ? カイ君は?」
「僕も大好き! だからさ、僕達もやろうよ」
「え?」
「あぁいうの」
沢山の撫子と向日葵が咲く花壇の中央。円形になったそこには、二対の可愛らしいマスコットキャラの銅像があって、互いに抱きしめあって、口付けを交わしている。
「恥ずかしいよ」
「ここのジンクス知ってる?」
「ジンクス?」
緊張して高揚して行く気持ちと、高鳴る鼓動、熱くなる体を必死に隠し、そっと彼の顔を覗き込む。
少しだけ赤くなっている様な頬をした顔が、私の心を掴み、離さない。
それ位に、優しい笑みをしていた。
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