第1章 若気の至りだったんです

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ちなみにこの小娘は、薬屋から週に一回俺の様子を見に来る。 ポーション作成の指導が名目だが、俺の作業の出来具合をチェックするのが主だろう。 いわば、俺が仕事をサボってないか監視する役ってわけ。 全然関係ないことだが、こいつの言い方が古風なので、思わず"薬問屋の娘!"と時代劇っぽく言いたくなる。 あ、ちなみに時代劇は科学都市『サイバード・シティ』に映画館があって、そこで見れる。勿論他のジャンルもある。俺がいる辺境の町や王国が田舎過ぎるだけで、他国の大都市は機械文明が進んでいることが多い。 推奨レベルは140。まだレベル30台の俺では当然サイバード・シティへの入国許可は出なくて夢のまた夢である。 早く強くなって都会で豪遊したい…… それはさておき、俺自身のことについても説明したほうが良いだろう。
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