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今さらの説明だが、俺はこの特殊能力、『毒手』を使ってなんと……
ポーションを作る内職をしています。
…………
自分で言っといてなんだけど、すげえ微妙な響き。
俺、一応冒険者なのに!?毒手が完全に死に能力だから役にたたねえんだ!
自分と10レベルも下の冒険者のパーティーに混じって毒手で攻撃!
でもそこはレベル差。そいつらにとっては多少強い魔物でも俺は一、二発で倒せるし、二発の敵でも毒がある!それにレベル差があるからクリティカルが出やすくて、毒を待つまでもなく一撃になることがわりとある。
はじめはPTの皆、「すげぇ!」って顔してんだぜ。
でも皆途中で気付くんだ。
(えっ今人型の敵に解毒されてなかった?)
(10レベル上の普通の冒険者のほうが強いんじゃ……)
(毒が効かない敵もいるじゃん?そしたら一発じゃなくね?)
そう顔に書いてるんだよ。ダンジョンの終盤には皆明らかに微妙な顔に変わる。
そして最後は大抵ボス戦がある。まあ終わりよければ全てよし。最後はレベル差にものを言わせてビシッと決めてやる!
「ベノムキャノン!!」
―368―
―miss―
「なん、だと……」
ダメージの下にmissが。そう、毒が効かないボスが多いのだ。
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