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小学生に間違えられる小さな身体に緑のリボンでハーフアップに結んだ赤い髪、疾風と描かれた赤いTシャツに、黒いタイツが美脚を彩る少女がおれだ。
おれと言っているけど、女の子だよ。
オレンジのジャージを着用した少女、熊久保宣那ことクマさんがは3年前のことを話し始める。
「おらはドリフト甲子園の練習をしていただ。
その練習中、ドリフトしながらガードレールに車を衝突させたんだべ。
事故を起こして入院したけど、すぐに退院して練習を再開しただ。
すると退院した後、車を運転したらコーナーを抜けるたびにクルマのコーナーを攻める速度が速くなったんだ。
これが覚醒技だべ」
この話はクマさんと覚醒技・超速舞流との出会いだった。
「ちなみに熊九保さんはC33とは別のクルマに乗っていたんだよ」
小柄でえんじ色のポニーテールが特徴的な少女、小鳥遊くにことタカさんが口を開く。
「へぇ~そうなんだ。どんなクルマだったんだろう?」
当時乗っていたクルマについてどんなクルマなのかおれは気になる。
「それはな――4WDからFRに改造したクルマや……」
青い長い髪をツーサイドアップのカワさんは当時乗っていたクマさんの車の一部情報を漏らしてしまった――。
「あぁ~その話はダメだべッ! そのことはおらの元愛車に乗っていた人に会うまで秘密だべ!」
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