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次々に
自分と関わった人の姿が映し出されていく。
その度に頭の中は明瞭となり
死という現実を肌で感じる。
高唐の姿が目の前に広がる。
涙が溢れた…
「殿!」
高唐の声。
懐かしく感じる。
もう高唐と会えない。
嗚咽した。
今思えば誰よりも長い刻を共に過ごした。
友であり兄だった。
高唐はひどく悲しむだろうな。
出来れば俺を失ったからと言って
生きる道を見失わないで欲しい…
俺と共にあった道を
次は自分だけの道を歩んで欲しい。
嗚咽を漏らしながら霍去病は歩き続けた。
そして、
子候、景を抱く凛の姿が広がる。
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