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寵愛している衛子夫(えいしふ)の弟である。
衛青(えいせい)は元々、奴僕であった。
衛子夫を憎んでいる陳皇后の手の者に
拉致・監禁された所を衛青は、友人である公孫敖(こうそんごう)に救われている。
この事件のことに関して、皇后を責め立てたりしなかった。
皇后との間には、子供も出来ず
共に時を過ごしても安らぎを得ることはできないので
しだいに劉徹の方から距離を置くようになり
皇后の元を訪なうことはすっかりなくなった。
韓安国と一緒で興味が失せたのだ。
咎める気にもならなった。
所詮、女の醜い嫉妬心からの犯行である。
何より、衛青の存在をこの事件で
知ることが出来た。
公孫敖と共にやってのけた脱出の様子があまりにも痛快だったのだ。
衛子夫の弟という
事情も少しは含んでいることは確かだが
実際に、会って話したくなった。
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