2章 ー合成手術ー

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タブー 「みなのもの…この裏切り者を 地下の奥…猛獣の檻があるさらに奥の 特別な大部屋に幽閉しろ!」 特別な大部屋…度重なる合成実験で 体が肥大化してもいいように造られた厚い扉の部屋 おいらは…その部屋を覗いたことがあった その時タブーは言っていた… この大部屋はでかい合成獣(キマイラ)を 幽閉するために造られた部屋だと まさか、おいらがその部屋を 使う事になるとは思わなかったが… おいらの両手両足の拘束は解除され 手術台から立たされた… 黒衣の医者B 「ほら、歩けよ…三嶽 麻酔は使ってないんだから歩けんだろ?」 山羊の頭ってのは意外と 重たいんだな…右肩が…傾く 山羊の頭は辺りを見回してる おいらが制御してるのか…? タブー 「なんだ、その顔は…わたしが 神経を繋いでないとでも思ったのか?」 おいらはタブーに視線を向ける 黒衣の医者A 「見てたぜ…おまえが右肩を切り落とされて 悲痛の叫びをあげていた時に山羊の頭と お前の神経を繋いでいたのをな… だから、ほら!」 山羊の耳が強く引っ張られた 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「いてッ…!」 手が離されて山羊の耳がパタパタと動く…
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