1章 ー合成獣(キマイラ)脱走計画ー

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おいらは、毒霧室の毒霧に 耐えられるのか… 足取りが重い… しばらく歩いていると 毒霧室が見えてきた… 全面二重の強化ガラスで囲われている おいらは元仲間達によって毒霧室に押し込まれた… 扉がかたく閉ざされる 「毒霧散布…開始…」 その冷徹な声とともに 毒霧が部屋に充満する… 息が苦しい… 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「おえっ…ゴホッゴホッ」 うう…変な汗をかいてきたぞ おいら…このままだと… 両手を冷たい床につき 両膝立ち状態… 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「ぐえ…っ…カハッ…」 と、吐血…!? はぁ…はぁ… 顔をあげると二重強化ガラスの 向こうからおいらを見下す 歪んだ笑みを浮かべる仮面達… フラフラ立ち上がるおいらは 強化ガラスを手のひらで叩いた いつのまにか血がついていたようだ 強化ガラスの内側に血の手形がつく… ビーッ 「苦しめ、三嶽…貴様の 犯した罪はでかい… 万が一、生きて毒霧室から 出られても待つのは生き地獄だけだ」 く…ここで死んだ方が楽だ… ああ、気が遠退く… おいらはふらふらした足取りで 後退りをし仰向けに倒れた……
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