2章 ー合成手術ー

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ウィィン… …ッ… こ、この音は… おいらは隣の雄山羊から タブーに視線を向ける タブー 「貴様…たしか、右利きだったよな…?」 回転する電動ノコギリの刃の 風圧を感じる… おいらは顔を左側に向けて眼を強く閉じる 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「ぐわあぁあぁぁぁ…ッ!」 タブー 「はははははっ! いいぞ!もがけ、あがけ、苦しめ…!」 切り離されるおいらの右肩から 鮮血が吹き出す… 輸血がされ始めた…隣にいる緊張感の 無い山羊の首が切り落とされた 気を失えないのが辛い……っ 手早く山羊の首がおいらの 右肩に移植される 山羊の皮が剥がされた… ま、まさかおいらの皮も…ッ タブー 「次はこれで…」 タブーが取り出したのは 皮剥ぎ機だ… おいらの右側の皮膚表面の 二の腕から手首までの皮が剥がされた 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「…ッッ…!」 叫びにならない声をあげるおいらは 腰を浮かせて本能的に暴れる…ッ タブー 「こら!動くな…! 裏切り者め!」 おいらは山羊の方を見ない事にした 何かが砕ける音が耳元で鈍く響く… 三嶽 混沌 (ミタケコントン) 「ッく…もう、やめてくれ…ッ!」 タブー 「まだ止めない…爪を剥がすからな ヤギの蹄を移植する…」 くッ…おいらは右手の先に視線を向けた
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