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そう思ったら無性に星に会いたくなって、まずは星の復習をしようと自宅に帰ると本棚を漁れば以前購入した星座の本が出てきた。
それをパラパラと捲ると、今時期は春の星座スピカ、デネボラ、アークトゥルス
(春の大三角か)
調べれば調べるほど星が見たくなって、翌日20時を回る頃にリュックサックにペットボトルとポタージュスープを入れたスープジャーと膝掛けとバスタオル、レジャーシート、握ったおにぎりを詰め込んで車を運転して街から少し離れた星がよく見える丘の公園に来た。
そこはたまに天体観測イベントなども行われる公園で、最近は来ていなかったが星空を観るにはうってつけの場所だ
大体ここから12時頃までの観測が綺麗に星座が見えるだろう。そしてレジャーシートを広げて寝転ぶと、広がる夜空を眺めた。
見上げた夜空に光る星は瞬いていて、何かを歌うようだった。
(星みたいに小さくてもキラキラしてみたいな)
何も特技もない自分にも何かできる事ってないのだろうか。
最近そんな事を考えるようになっていた。
そのまま答えの出ない考えを巡らせながらぼーっと眺めていたその時、近くに同じようにレジャーシートを広げる人がいた。
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