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そして月日が経ち、検査の結果の日。
僕は再び病院に足を運び、先生と向かい合わせに座って結果を告げられた。
「…………障害ですね」
………………
予想はしていた。自分にはきっと何かしらの障害があるのではないかと。
それより大事なことだと思い神経を尖らせて話を聞いていた筈なのに障害の前に何か言っていたのを聞き逃してしまった。
僕は再度先生に聞き返すと、
「発達障害です。脳機能障害の一種で、他の人とのコミュニケーションや日常生活、社会生活に困難を感じることが生じる障害です。他の一般の人と比べるととてもハンディな部分が多いですね」
……ハンディか。
まさに僕そのものの存在のようだ。
他にも生きてきた中で話していない色んな失態やらを先生に当てられて、これも発達障害の影響だとも診断された。
それを聞いて、僕はなんだか身体の軽さを感じた。
気持ちが楽になった。
救われたような気がした。
だからって、辛いわけがないわけがなかった。
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