徒労

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病院から帰った後、僕は玄関のとこで泣き崩れた。 僕にある障害は確かに僕を救ってくれたんだと思う。 だけど苦痛ながらも頑張って生きてきた思い出を振り返ると涙が止まらなかった。 今まで僕が努力してきたことは何だったんだ? 親に高い金を払わさせて塾や高校、専門学校へ行かしてくれたのは何だったんだ? 僕は周りに迷惑をかけてばかり、何のために生きてるんだ……! 何の気力もしない。 僕は。 僕は、外を出ることを恐れた。 僕は引きこもった。 ここ最近ご飯が喉に通らなく、水すらも受け付けないでいた。 僕はこのまま餓死しようと考えた。 きっとこの計画は誰にも邪魔はできない。 なぜなら僕は一人暮らしだから、それに僕のことを障害者とも知らず育ててきた家族にも気づかれることもない。 仕事場から電話が来るが無視さえすればあとはどうでも良い。 遺書は長くも短くもないが考えて書く気も無くなって僕は中途半端にやめて布団に倒れこんだ。 空腹によって気力を失ったんだと思う。 まあいい……もう考えるのはよそう。 一週間もあれば僕は餓死で死ねれるんだ。 これで僕はもう、誰かに迷惑をかけることなく天国に迎えれる。 それだけで、もう十分幸せだ…………。
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