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格納庫の中は薄明かりで、中の作業部屋の明かりがついていた。
俺が作業部屋の扉をノックすると「春名さんですか?どうぞー!」と俺の返事を待たずに中へと促される。
中へ入ると奥の作業机にへばりつくようにして三崎さんが作業している。
三崎さんは一瞬顔を上げて「どうぞ。」と、もう一度言った。
なんだか忙しそうなので申し訳ない気持ちになったが、「格納庫の明かりをつけても?」と聞いてみる。
「ええ、もちろん。」
三崎さんはサッと立ち上がる。
「あ、俺、スイッチ入れます。作業、続けてください。」
「いえ、いいですよ。」
三崎さんは俺を追い越して作業部屋を出ると格納庫の壁にあるトグルスイッチをパチンと跳ね上げる。
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