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「あ、もう戻らないと。ミーティングなんです
。」
俺は立ち上がる。
「え、は、春名さん?ミーティング前にお酒を?いけませんよ!」
少し怒った三崎さんから逃げるように俺は笑って右手を上げて作業部屋を出た。
走って宿舎に戻ると夏原が俺の部屋を開けているところだった。
「夏原なにしてる。」
「あ、お前どこ行ってたんだよ、ミーティングだぞ。」
「わかってるよ、だから戻ってきたんだ。」
「昼も遅刻してるくせに、なにやってるんだよ。」
「だから、間に合うように戻ってきてるだろ。」
「お前夕食食べてないんじゃないか、またどこかで昼寝して」
「食べたよ!なんでお前に飯のことや遅刻のことまで言われなきゃならないんだ!」
「昼、もう少し早く起こしてくれって言ったのは春名だろ!」
「今は寝てないだろ!」
「イーグルさん、カイトさん、行きますよ。」
チーターさんとジャックさんが階段の前に立っていた。
「あ、はい!」
俺は部屋に入って慌てて簡易制服に着替える。
「今慌てて着替えなきゃいけないってことは間に合うように戻ってきてるとは言わないんだよ、バカ。」
夏原がドアを閉じながら言う。
「お前が邪魔するからだ!」
俺はガチャンと閉まったドアに向かって叫んだ。
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