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「ジャック、バック!」
コークさんの声だ。
見上げると、コークさんが刺すようにジャックさんの方へと向かっている。
いや、ジャックさんが相手にしてる奴を後ろ上空から狙っている。
見上げた空は灰色に濁っていた。
敵機が3機、散って行った。
きれいだな、と思った。
青く澄んだ空より、黒煙がうねってる今の空の方がきれいだ。
俺たちは自由で、生きてる。
そう見せてくれている。
「チーター、イーグル、カイト、ノイトリックの加勢へ!」
「「ラジャー!」」
「あっちは五分だ!1機でも多く墜とせ!」
「はい!」
俺はラダーペダルを踏んで大きく旋回した。
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