トンビ

12

基地へ戻って報告を終え、部屋に戻る。
ベッドで横になろうかとも思ったけど、俺は部屋を出た。

外に出て空を見上げる。
朝日の眩しさとは違う 、昼間の太陽に目を細めた。

「アシスに行くのか？」

「あれ、夏原なにしてるんだよ。」

俺は夏原に聞く。

「俺も行く。腹減ったよな。」

俺の返事も待たずに夏原は回れ右して歩きだす。
そして、振り返ると「バイクで行こうぜ。」と言ってまた前を向いた。

「今、肌で風を感じてぶっ飛ばしたい気分なんだ！」

夏原は跳ねるように歩く。