0人が本棚に入れています
本棚に追加
爽やかな風にさらされ朝、目覚める。
コーケコッコー!
「うるさい!あれ?なんで馬草の上で寝てるんだ僕………。」
隣でムクリと起き上がった男が自分の寝ている場所に気づき辺りを見渡す。
コケッ!コケッ!
モー!
ここは、鶏さんと牛さんのお家ですが………。
「ひっ姫たらまたここで寝てたの?」
「おはようさっちゃん。だって暑いんだもん部屋で寝るの。」
私はまた眠りだした金髪を飛び越えて下に降りる。
ちなみに私の名前は姫ではない。
有佐 秋 が本名、ミルクいっぱいのバケツを持って仰天してるのは上野幸子、通称サチ姉またはさっちゃん。
「キミヤまでいるし。」
コケコケ、ピヨピヨ。
「痛い、親子で僕の上を通過するなワッ!」
雌鳥とヒヨコに踏まれ雄鳥に頭にのられそこに山羊まできてもうメチャクチャだ。
「この姿、親衛隊に見せてやりたい。」
モミクチャになってるキミヤを見てさっちゃんは爆笑しながらミルク缶置きにいく。
「アキも手伝う。」
牛の乳しぼり卵集め朝はそれだけでもいそがしい。
「おはようアキちゃん頭に干し草着けてるとモウモウ達にかじられちゃうよ。汗臭くて悪いね。」
私の髪についていた干し草とって月とドクロマークがプリントされたキャップを頭にかぶせる
斉藤連太郎、レン、彼はキミヤのバンドのボーカルで朝だけ手伝いにくる。
重いミルク缶を五本カートに積み上げて次は鶏の囲いにいく。
「アッキー、申し訳ないんだけどそこにいる子達、ウサギの囲いにいれてくれる。鶏小屋出来たから移動するから。」
さっちゃんが足早にかけていく。
これからミルクと卵の配達に行くので大変だ。
「はーい!うちのぶんは置いていっていいからね。」
いっとかないと家いま誰もいないから無駄足になっちゃう。
返事ないけど聞こえてたかな?
最初のコメントを投稿しよう!