トラブルだらけの夏休み

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私はペンションの一つ宿泊してるけど電器通ってないから暑い。 「暑いよここ、これじゃあ宿泊客もこないわけだ。」 キミヤが汗をふきながらなげく。 客が こないから電器止まってるんだけどね。 バブルの時は繁盛してたらしいんだけど今は客もこない寂れたペンションだ。 「最近、いそがしくて手がまわらないらしいよ。」 と言っておく 窓を開ければ風は入ってくるけど猛暑の夏の熱気は覚めてくれない。 「今年は手伝いが増えたから旅館のほうは泊まれないからしかたないよ。」 小学校のころから通っているけどペンションで泊まるのははじめてだ。 まさか電器が通ってないなんて思わなかった。 「これじゃあアキちゃん倒れちゃうよ。今年は横浜においでよ。今年は夏ツアーはやらないから僕ものんびり過ごすつもりだしさ。」 レンさんが提案してくれるけどのんびりしてられないんだよね……。 人は来るけど、長くは続かないし、一時期、人が増えたからって長くいた人達がバカンスに行ったりで人が足りていない。 「商売になるのはわかるけど金持ちのわがままきいて出荷しなくていいのに。」 キミヤの言葉はごもっともだ。 私の通う『ドロフィーヌ学園』の食料を自給自足でというプランからそうなったらしい。
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