Ⅰ*奴隷列車の攻防

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『ノウェル!無事!?』 心配そうにリヒトはノウェルに近寄る。 「あ…あぁ…!」 ゆるゆるとノウェルは立ち上がる。重傷というほどではなさそうだ。 「アイツの気配は?」 『いないみたい…』 「そうか…」 安心のため息が、一息つき、ノウェルは列車の制御装置を触り、ラルパの中心地にある駅で止まるよう設定した。 「ちょうど見えて来たみたいだ。砂漠の花、ラルパが。」 窓から顔を出し、ノウェルは向こうに見える街を見て呟く。 「俺は今度こそ、あの人を救うんだ!」 砂漠を走る奴隷列車は「砂漠の花 ラルパ」へと向かうのだった。 =Notice ノウェルは『謎の妖精使い』の称号を得た!
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