Ⅱ*緋色の髪の女軍人

4/13
前へ
/119ページ
次へ
─────── 『………ル……ウェル…ノウェル…』 「ん?」 『ノウェル…』 「…姉様?…スヒア姉様?」 『忘れはならない。しかし、思い出してはならない…』 「姉様?どうしてここに?」 『貴方は、罪を償わねばならない。しかし、その罪を思い出せば、貴方は貴方でなくなる。』 すると、スヒアは遠く離れていった。 「待って!!姉様!」 追おうとしても足が動かない。 「足枷!?」 足には足枷が繋がっていて、前へ進めない。 「待ってくれ!スヒア姉様!!」 そこで目の前が真っ暗になった。 …目覚めなさい そして、忘れないで。 貴方は…『普通』とはちがう… 煌晶人の中でも……特異な… ……の… 頭の中から響く声。 でも、だんだん遠くなる声…
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加