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太古の時代。
人々は、ふたつの種に別れ、永き闘争の時を過ごす。
片やピュア。
器械技術に特化していた、源祖人の祖。
片やエルフ。
魔術技能に特化していた、煌晶人の祖。
戦いは、それぞれの種族の国を作り上げた。
そして、ピュアの国とエルフの国の星を二分する争いとなった。
シリウスは武力と強い兵器でユニアの兵ををなぎ払う。
ユニアは、知略と魔の力を行使し、術を用いて、ピュアを混沌へと葬った。
争いは激しさを増し、民は、血で血を洗う戦いの日々に辟易していた。
そのとき、
『煌めきの皇帝』としてエルフを統治するユニアの王は、長きに渡る争いに終止符を打つために、神をこの世に降臨させる。
王は神に、自分の種族のみが住む新世界を望み、代償として、自らとユニアの民の身を捧げた。
その証として、エルフは片目が水晶のような輝く瞳、そして結晶帯と呼ばれるアザを持った、煌晶人となった。
神が力を使った結果、ピュアは、その力で煌晶となり果てた。
戦いは終わったかのように思われた。
しかし、ユニアの国の思惑通りにはならなかった。
シリウスを統治する「夢を織る姫」は、6人の従士と立ち上がり、神に抗い、ついには滅ぼすに至った。
その後に「煌神戦争」と呼ばれる長きに渡る闘争に、このときようやく終止符が打たれた。
それ以降、敗者である煌晶人は数を減らし、ピュア、もとい源祖人源祖人がそれを支配する時代が幕を開ける。
『スピカ教団における世界の起こりと、煌神戦争の真相』より一部抜粋。
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