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夜里さんと二人でお風呂に入ってみたい。…駄目かな?」
「ん…っ、あぁ…ん」
それはやっぱりこうなる。お互い身体をまともに洗うというより手のひらを泡だらけにしていちゃいちゃとあちこち弄り合い、挙句に発情して浴槽の中で立ったまま壁に手をつかされて後ろから…。身長差があるから彼はやりにくくないのかな、とちらと頭によぎるけど。
「あ…っ、より、さん。…いいよ…、すごい。…あぁ…」
そんなこと拘泥してる余裕もない、とばかりに屈んでぴったり身体を寄せて背後から激しく突いてくる。濡れた身体がぶつかり合う音が浴室の中に響く。中を容赦なく刺激されてわたしは身悶えし、抑えきれない声をあげた。
「あ…ん、やぁん、もぉ…、いくぅ。…んっ、たいが。…あ…っ!」
覆い被さる彼の手が壁についたわたしの手を上から押さえ、ぎゅうっと力がこもった。交尾する牡犬みたいにぶるぶるっと身を震わせるのが直に伝わってくる。
「ん…、あぁ。…ごめん。夜里さん。…身体、洗うどころか。こんな」
「いいよ、そんな。…きもち、よかった。わたしも」
甘く唇を重ね合う。
それから身体を拭いて上がり、服を着る暇も与えられずそのままベッドに運ばれて立て続けに押し倒され、更に身体中可愛がるように隅々まで弄られてかきたてられて雌の獣みたいに発情させられて…。
「んっ、あぁ…。たかぎくん。…お願い…」
わたしは恥ずかしさに耳を染めながら堪えきれずそこを見せつけるように彼の前に開いて懇願した。
「も、だめ。…我慢、できないの。…ここ、高城くんので。…いっぱいに、して…」
彼は逸るようにがば、と全身をぶつけて寄せてきた。
「入るよ。…夜里」
「んっ、あん、いい…っ。…あぁ…」
二人して言葉もなく喘ぎ声をあげて腰を絡め合う。
こうしてる時は他に何も考えられない。この人にはわたしなんかでいいの?とか、もっと他の女の子の方が相応しい筈だとか。そんなの知ったことじゃない。今こうしてる身体にとってはお互いしかない。わたしのここが、彼じゃなきゃ嫌、もっともっとって訴えてる。彼の身体もわたしのそこだけを求めてるのが言葉なんかより雄弁に、はっきりと伝わる。
より深く彼を感じられるように腰を動かしながらうっとりとその感覚に溺れた。この人じゃなきゃ駄目、なんて。…こんなの、初めて…。
「あ…っ、ん、より…、さん。…うっ、もぉ。…っ!」
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