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そうだ、君の指はどうかな。細くて長いし。よかったね、夜ちゃん。可愛い男の子が慰めてくれるって」
「いえあの」
「遠慮しない。君だって男でしょ?こんなの見たら、仕事中だってそりゃ変な気になるよね。ちょっとくらいいいんじゃない?…絶対いいよ。この子」
「ん、あっ、や…っ」
唇が解放され、思わず声が出る。
なんか、駄目な気がする。わたしの目からは見えないけど。…あの声。この、気配。
あぁ…。思わず苦しい呻きが口から漏れる。お願い、こんなわたし。…見ないで…。
「ほら、こんな焦らされて可哀想でしょ?君がみんなを代表してまず。…そろそろ楽にして欲しいよな、夜?」
「あっ、ん、でも…ぉ」
「こんなにすごく反応して、悪い子だな。…さ、可哀想な女の子、慰めてあげて。すごく喜ぶと思うよ」
誰かが息を飲む音が耳に届いた気がした。わたしは身体を強張らせた。…あぁ。もう。
…こんなの、だめ…。
不意にその場所が何かでぐい、と満たされて身体を波打たせる。声が抑えきれない。
「は、あ…ぁっ…、」
「いい声。…敏感な反応だなぁ」
我慢できなくて身体が震える。誰かが呼吸を荒げて興奮してるのがわかる。
堪えきれず身体を震わせて頭の片隅で思う。…わたし、この指知ってる。
大好きな、優しい指。わたしのことを知り尽くしてる繊細な長い指…。
途端に頭が弾けた。
「…あ、あぁ…っ…!」
そこがきゅう、と締めつけられ、奥が強く痙攣した。ぐったりと身体の力が抜け、クッションの上で震えながら息を切らす。
「…すご。今日の夜、激しいな。あっけなくもういっちゃった」
「いい顔してたね。君、なかなか上手なんじゃないの。こんな百戦錬磨の女の子を満足させてさ。
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