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どう、ここまで来たらこの後も参加する?僕たちのあと、最後でもよければ。一人くらい増えてもこの子も大して気にしないよ」
嫌。やめて…。
わたしは声も出せず打ちひしがれて首を振った。
こんな、みんなの前で。…あの人にされるのは…。
「…勤務中ですから。それは、さすがに。…皆様はどうぞこのまま、お続け下さい」
冷静な、柔らかい声がそう答えるのが聴こえる。でもわたしにはわかる。
彼、動揺してる。
「勿体ないなぁ、こんなチャンスなのに。しょうがない夜ちゃん、若い男の子は我慢して。俺らで頑張って気持ちよくしてあげるからさ。…一緒に天国に行こうね」
ぐい、と押し込まれて声をあげる。これは彼じゃない。
「…あっ、あぁ…」
何処か安堵して、でもまだ見られているか気になって本気で感じられない。こんな状況なのに気持ちよくない。こんなの初めてだ。
「んっ…、いいな、やっぱ。さすが、夜ちゃん。…いった後でもまだ物足りないか」
「ああ、もう俺我慢出来ない。…夜ちゃん、こっちお願い…」
「口だけで終わっちゃうよ。順番回ってくるまで待てばいいのに」
「待てる訳ないだろ、こんなの。…うっ、…あぁ。いいよ、夜…」
何も考えたくない。頭が真っ白になって意識をどこかへ飛ばしてしまいたい。前と後ろから呻き声が聴こえる。
「あぁ、…やば。もう…」
「今日すごいな、夜。…あっ、ちょ…っと。…うっ」
自分の身体が反応してるのがわかる。外から見たらきっと感じてるように見えてるだろう。
なのに。全然いいって思えない。頭は冷めざめとしてる。身体の悦びがすごく遠い。
現実じゃないみたい…。
最初の人たちが終わって、すぐ次。呻きと喘ぎが耳の中に飛び込んでくる。沢山の手がわたしを弄ぶ。
多分わたしの身体は何がしかの快感を得てるんだろう。でもそのことも何だか実感できない。
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