第11章 そのままの君でいて

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どう、ここまで来たらこの後も参加する?僕たちのあと、最後でもよければ。一人くらい増えてもこの子も大して気にしないよ」 嫌。やめて…。 わたしは声も出せず打ちひしがれて首を振った。 こんな、みんなの前で。…あの人にされるのは…。 「…勤務中ですから。それは、さすがに。…皆様はどうぞこのまま、お続け下さい」 冷静な、柔らかい声がそう答えるのが聴こえる。でもわたしにはわかる。 彼、動揺してる。 「勿体ないなぁ、こんなチャンスなのに。しょうがない夜ちゃん、若い男の子は我慢して。俺らで頑張って気持ちよくしてあげるからさ。…一緒に天国に行こうね」 ぐい、と押し込まれて声をあげる。これは彼じゃない。 「…あっ、あぁ…」 何処か安堵して、でもまだ見られているか気になって本気で感じられない。こんな状況なのに気持ちよくない。こんなの初めてだ。 「んっ…、いいな、やっぱ。さすが、夜ちゃん。…いった後でもまだ物足りないか」 「ああ、もう俺我慢出来ない。…夜ちゃん、こっちお願い…」 「口だけで終わっちゃうよ。順番回ってくるまで待てばいいのに」 「待てる訳ないだろ、こんなの。…うっ、…あぁ。いいよ、夜…」 何も考えたくない。頭が真っ白になって意識をどこかへ飛ばしてしまいたい。前と後ろから呻き声が聴こえる。 「あぁ、…やば。もう…」 「今日すごいな、夜。…あっ、ちょ…っと。…うっ」 自分の身体が反応してるのがわかる。外から見たらきっと感じてるように見えてるだろう。 なのに。全然いいって思えない。頭は冷めざめとしてる。身体の悦びがすごく遠い。 現実じゃないみたい…。 最初の人たちが終わって、すぐ次。呻きと喘ぎが耳の中に飛び込んでくる。沢山の手がわたしを弄ぶ。 多分わたしの身体は何がしかの快感を得てるんだろう。でもそのことも何だか実感できない。
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