聞いていますか?

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俺にとっての漫画やアニメは、なんというか理想の世界、完全なおとぎの国で、そこに出てくる女の子たちも完全なおとぎの国の住人であり、顔の輪郭とか目の形とかプロポーションとか性格とかが現実の人間とは違うからこそ、現実のセックスを楽しむようになった今でも、激しく興奮して●ナニーに使えるのだ。 これはつまり、そういう理想の二次元女子に不快感を持っている現実の女の子がよくブチブチ言ってる「こんな女の子、現実にはいないんだよ」という諭しの言葉は、俺にはまったくの的外れだってことだ。 俺が好きなのは、俺がヤリたいのは、「なになにというアニメに出てくる、なになにちゃんみたいな現実の女の子」、ではなく、「なになにちゃん」そのものなのだ。 チノちゃんがスタバや上島珈琲にいるか!? ノーだ!! 千枝ちゃんが乃木坂にいるか!? ノーだ!! ズーラシアや東武動物公園の動物がフレンズになるか!? 断じてノーだ!! ああ……やっぱり二次元はいい……。 二次元は俺を嫌わない。俺を批判しない。 俺みたいな性的魅力のあんまりない男でも。 現実の女性のキツさに怯えてデートどころか上手く話せないでいるうちに三十歳になっちゃって、さかがに童貞ヤバいだろと思って安ソープで卒業してから、ずっと素人童貞の腹出た生え際後退してる中年男でも。 二次元の女の子は決して、俺を嫌ったりしない。 待ち合わせのすき家近くのコンビニ前で自己紹介するなり、冷たい目で舌打ちして「またね」とか言ったりしない。 (そういうのがいいって人も地球上にはたくさんいるんだけど、俺はそっちの方向性じゃない)
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