453人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふあああ……」
祐樹が、キッチンのカウンターで豪快な欠伸をする。
「もう……祐ちゃん、お行儀悪いわねえ……授業中にそんな事したら先生に廊下に立たされるわよ?」
「大丈夫だよ~。担任のノリカ先生、そんなことで怒らないし。
それに先生ね、俺の事好きなんだよ?
ほら、今歳の差カップル流行りでしょ?
ノリカは~今25歳だから、俺が16くらいになればノリカはその頃31歳か~ちょうどよくない?」
「……ぶっ」
パンを喉に詰まらせてしまった私はコーヒーで無理矢理流し込む。
祐樹が、テイッシュを箱ごと寄越して眉をしかめた。
「も~ママったら、ちゃんと噛んで食べてる?」
「ち……ちが……祐ちゃんが変な話をするからじゃない!!」
「バッカだな~冗談に決まってるでしょ~
ママは直ぐに本気にするんだから~」
「そ~そ~!
大体、担任の女教師よりも、真歩先生の方がいいでしょ~?」
リビングのソファで朝の情報番組を観ながらコーヒーを飲んでいた真歩が言った。
最初のコメントを投稿しよう!