ぼくの見ている世界。

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思想・信条の自由、内心の自由、報道の自由、編集権の自由、などなど。 日本にはさまざまな自由が保証されているけれど、だったら俺にだって応分の自由があると主張できるはずだ。他者の自由を尊重しているのだから。 いかがわしいと感じるものを観た。 ビデオ機が勝手に録画していたものを観たのだが。 NHKスペシャル『憲法70年 '平和国家'はどのようにつくられたか』 だったであろうか。 NHKは革新派に偏向している放送局だから、と言えばおおよそ見当はつくだろうが、一応感想めいた事柄を残しておく。 一言で言えば、日本はお題目のように「平和に、平和に」と唱えておけばそれだけで平和な世界になる。そのような感じなのだが、番組の描き方が完全に内向き、日本国内だけを向いて説いているのだ。 それはまさに、現代日本人の精神構造に沿った描き様である。 安倍総理は訴えている。 「平和な世界を築き上げるための『安住の地』など、この世に存在しないのだ」云々と。 その通りだと思う。 しかし番組は、あたかも日本が「平和の安住の地」にたどり着いているのだから、それを「破壊する」安倍政権はけしからんと言わんばかりだった。 こう言った見方、考え方を肯定するかたちで助長させ、推し進めるバイアスが、過分にかかっているのである。 この番組は非常にNHKらしく偏向していると見え、不快感を感じた。 「護憲派メディア」と呼ばれ、今般の憲法改正に強く反撥しているテレビ局、NHK、テレ朝、TBSであるが、私からみれば彼らは日本国内向きの議論にだけ軸足を置き、大きく変化している国際情勢をテレビ報道を観ているものに、見せない様に番組をつくるのである。 言い方を換えれば、視聴者に事実を伝えない。もっと言えば、視聴者を馬鹿にしている、とも言えるだろう。私はそう思う。 「報道」の定義に、《茶番》は含まれないのだ。
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