ぼくの見ている世界。

2/24
前へ
/24ページ
次へ
いくら平和な国、日本と言っても、あんなに無防備じゃどこに居ても、とてもとても危ない。 いまは知っているけれど、日本には「スパイ防止法」がないから、それこそスパイやら、工作員やらがいっぱい居て…… あれだよ、全国の大学の外国人教師、とくにお隣のC国とか、北とかかからきている教員は、どうやらあやしい本物のスパイかなにからしい。 馬鹿ばかしい子供のお遊びを言っているのじゃなくて、この話ほんとうらしいよ。 工作員のおこしている事件と言ったら、そりゃ北朝鮮の拉致問題でしょう。 国家的な連れ去りテロリズム。 これ、ぜんぜん他人事じゃなくて、たったいま我が身が拉致されても不思議じゃないんだよね。 日本は島国だからながらく、「水際で防ぐ」ことができるなんて言われていたけれど、防ぐことなんてできやしないんだよね。 その実際例が拉致、って言うことなんだけれど。 そんな悪霊の国家が隣にあるなんて、尋常じゃないよね。 しかも、被害者がいることが100パーセント明らかなのに、日本はその限りある命の救助作戦を実行できないんだよね。 これも尋常じゃない。 北朝鮮に自衛隊が乗り込んだら、侵略戦争になっちゃうんだよね。いまの憲法第9条第1項では。 そんなアホな憲法を、ありがたい平和の象徴みたいに崇めまつっているのが、原子爆弾を落とされた広島市や長崎市をはじめとする平和市民団体なんだけど、彼らは拉致問題のことを眼の片隅にもいれていないんだよね。 知っていてもシカトしているだとか。 叫ぼう、 「核のない平和な社会を!」 その通りだよッ! ちょっと話に段差ができるけれど、日本人の誰ひとりとして、戦争なんてものを望んでいる人間、どこにもいないよ。 冷淡だと思いますよ、拉致被害者とその家族に対して。 似非平和主義者だと思いますよ。 独善家たちだとも思いますよ。 日本は、お花畑の楽園国家だから。国民意識として。 この近代都市国家が行き届いた、この我われの日本国から、暗黒の北朝鮮の工作員によって、姿を蒸発させられることは、あしたの我が身なんだよ。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加