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あれほど距離を置こうとしていたのに、その人はまたパソコンに向かうと、自身の目の前に浮かぶ映像を言葉にして打ち出した。 なんの為に本土を離れたのか…… 休暇のはずのこの時間でさえ言葉をしたためて何になる。 誰もが呆れ果てるだろう。 しかしその人は「誕生」と呪文のように呟き、そしてパソコンを打ち続けた。 何の誕生か…元来の誕生の意はその人のみぞ知る。
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