Chapter21 死霊術

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 ついに始まったAランクトーナメント。  これは5日間かけて行われる  まず最初の2日は予選。  予選1日目で60人の選手が32人まで絞られ、予選2日目でその32人が8人まで絞られる。  3日目が本選の1回戦。8人が4人まで減る。  4日目が準決勝。  そして最終日が決勝だ。  Aランクトーナメントは、試合後にしっかりと魔力を回復できるように、日数をかけて行われる。  1つの試合で魔力を使いきっても大丈夫。  そのかわり、毎試合毎試合、自分も相手も全力で戦うことになる。  抽選により確定された予選ブロックの対戦相手。  1人目は魔法を使えない大剣と鋼の鎧を装備した戦士。  2人目は炎術を得意とする杖装備の炎術師。  3人目は風術と魔導術と炎術を扱う刀装備の魔導闘士。  私は、そんな短い説明しか思いつかないほどに、あっさりと彼らを撃破していった。  この予選で私が気になっているのは私の対戦相手のことではない。  試合が終わるやいなや、私はノムの待つ闘技場の観客席へ向かった。
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