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ついに始まったAランクトーナメント。
これは5日間かけて行われる
まず最初の2日は予選。
予選1日目で60人の選手が32人まで絞られ、予選2日目でその32人が8人まで絞られる。
3日目が本選の1回戦。8人が4人まで減る。
4日目が準決勝。
そして最終日が決勝だ。
Aランクトーナメントは、試合後にしっかりと魔力を回復できるように、日数をかけて行われる。
1つの試合で魔力を使いきっても大丈夫。
そのかわり、毎試合毎試合、自分も相手も全力で戦うことになる。
抽選により確定された予選ブロックの対戦相手。
1人目は魔法を使えない大剣と鋼の鎧を装備した戦士。
2人目は炎術を得意とする杖装備の炎術師。
3人目は風術と魔導術と炎術を扱う刀装備の魔導闘士。
私は、そんな短い説明しか思いつかないほどに、あっさりと彼らを撃破していった。
この予選で私が気になっているのは私の対戦相手のことではない。
試合が終わるやいなや、私はノムの待つ闘技場の観客席へ向かった。
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