Chapter21 死霊術

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「ここで厄介になるのが相手の神聖術。  剣と神聖術の武具収束術技、『神聖十字斬り』。  単純な物理攻撃では実現できない射程と威力を兼ね備える。  この攻撃を見切れるかどうかが、勝負を分けるのかもしれない」  ここまで武術を極めた人物との戦闘は初めてとなる。  怖気づくような気持ちもあり。  私の魔術がどこまで通用するのか、試してみたい気持ちもあり。 「そして、ヴァンフリーブ。  正直、ここまで強いとは思わなかった。  しかも、かなり頭がキレる」 「ミーティアさんもそんなこと言ってた気がする」 「剣も槍も持っていない、完全なる魔術師タイプ。  武器は腕輪。  この腕輪に魔力を収束、蓄積することで、高威力な魔術や流れるような連撃を実現する。  そして、彼は六属性全てを得意としている。  彼が予選で使用した魔術を列挙する。  1戦目は、炎術ハイバースト。ただ1発で試合が決まった。  2戦目は、牽制の光術レーザーを放った直後、風雷合成スパークウェイブの直撃で勝負有り。  3戦目は、魔導術エーテルスフィアとトライエーテルの連撃で追い込んだ後、封魔術ハイフリーズが炸裂した。  一方的に攻撃を繰り出し、3度の戦いで1度も相手を近づけさせることはなかった。  対戦相手の実力から考えて、六属性全てを確認できたことが幸運と考えるべき」 「そうだね」
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