416人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここで厄介になるのが相手の神聖術。
剣と神聖術の武具収束術技、『神聖十字斬り』。
単純な物理攻撃では実現できない射程と威力を兼ね備える。
この攻撃を見切れるかどうかが、勝負を分けるのかもしれない」
ここまで武術を極めた人物との戦闘は初めてとなる。
怖気づくような気持ちもあり。
私の魔術がどこまで通用するのか、試してみたい気持ちもあり。
「そして、ヴァンフリーブ。
正直、ここまで強いとは思わなかった。
しかも、かなり頭がキレる」
「ミーティアさんもそんなこと言ってた気がする」
「剣も槍も持っていない、完全なる魔術師タイプ。
武器は腕輪。
この腕輪に魔力を収束、蓄積することで、高威力な魔術や流れるような連撃を実現する。
そして、彼は六属性全てを得意としている。
彼が予選で使用した魔術を列挙する。
1戦目は、炎術ハイバースト。ただ1発で試合が決まった。
2戦目は、牽制の光術レーザーを放った直後、風雷合成スパークウェイブの直撃で勝負有り。
3戦目は、魔導術エーテルスフィアとトライエーテルの連撃で追い込んだ後、封魔術ハイフリーズが炸裂した。
一方的に攻撃を繰り出し、3度の戦いで1度も相手を近づけさせることはなかった。
対戦相手の実力から考えて、六属性全てを確認できたことが幸運と考えるべき」
「そうだね」
最初のコメントを投稿しよう!