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「そして最後にー!
Bブロック、第二試合!
アリウス・ゼスト対、
エレナ・レセンティア!!!」
「わーーーーーーーー!!」
どうしても歓声の大きさをクレストやヴァン様と比較してしまう。
人気では明らかに負けてはいる。
私の魅力が観客にはまだ完全には伝わっていないらしい。
見てらっしゃい。
目にもの見せてあげますわ。
私は低く掲げた両手をプラプラさせてその声援に応える。
視線。
北の方角からそれを感じる。
セリスがこちらを見つめていた。
少し程度、私のことを気にしてくれているらしい。
とりあえず手ーふっとこー。
笑顔を向けると、彼女は視線を外した。
全選手の紹介が終わった。
ついに、試合が始まる。
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