Chapter21 死霊術

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「さぁーーーて、ここで!  サープライズゲスト、本試合の解説者の登場だ!  世界を渡り歩き、魔術の真理を手に入れんとするもの。  魔術の知識に関して、右に出る存在はいない。  向かうところ敵なしの最強魔術師!  人呼んで、『無音の大魔術師』。  ノム・クーリア!!」 「わーーーーーーーーーーーーー!!」 「ぬ」 「なにやってんの!!!!!」  実況のミーティアの右隣に現れたのは、ノム大先生。  いや、あんた人に『目立たないほうがいい』とか言わなかったっけ!  最悪に目立ってんだけど!  本当にサプライズや。  いつの間にこんな話になってたんだよ。    私はノムをニヤニヤと睨みつける。  彼女は私に視線を合わせると『してやったり』と言わんばかりの悪い笑みを浮かべる。  出場者全員がノムを見つめている。  あのヴァン様やセリスですら。  さすがに『無敵の魔術師』とか紹介されたら、どんなやつだよって思うわな。  そんな先生のサプライズ登場もありながら、オープニングセレモニーは閉会されたのでした。
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