Chapter1 導入

6/19
前へ
/534ページ
次へ
「剣は魔法と相性が悪い。  剣を使ってるのはみんな魔法を使えない人。  剣の代わりの武器は、明日買うから大丈夫」  だめだろ。 「そんな簡単に言うけどさ・・・  その武器って、ボタン押すだけで相手を殺せるようなものなわけ?」  確かに、そんな強力で扱いやすい武器があるのなら話は別だ。  まあ、そんなもの無いだろうけどね!  この質問に彼女は何と答えるのだろう。  質問というよりジョークに近い気がするけど。  「それじゃ、おやすみ」  そう言って、彼女は自分のベットに向かった。  どうやら第1回目の講義は終わったらしい。  私が闘技場で死なないために、考えるべきことが多大にあることがわかった。  ・・・  ・・・・・・ 「とりあえず寝るか」  『死ぬときは死ぬ』という言葉が脳内に浮かぶ。  私は考えることをやめ、自分に割り当てられた大地よりも硬いベットに向かった。
/534ページ

最初のコメントを投稿しよう!

416人が本棚に入れています
本棚に追加