狂ってしまいそうなほど、愛してる。

4/4
前へ
/4ページ
次へ
 貴方が私の果実を無遠慮に掴むこの時。  貴方は私に向けて、僅かに微笑んだ。  全ての心の葛藤は、報われた、気がした。  ただこの一笑みでそんな気持ちに絆されてしまうなんて。  呆れてしまう程に、私はこの人をどうしようもなく愛しているのだと気付いた。    どうか美味しく召し上がれ。  この私の、赤くて甘い、蕃茄の果実。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加