第七章 国際自由大隊

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 発光に誘われて護衛部隊があちこちから駆け付けて来る。 「これでも喰らえ!」  いつもの彼には似つかわしくない言葉を力一杯叫んでロケットを発射する。  わずか一秒でそれは着弾し、爆発的な燃焼を起こした。  車が空間ごと燃えている、敵の注目が一気に集まる。  用済みの本体をその場に投げ捨てると、伏せて腕を使い危険地帯を戻って来る。  その間も制圧射撃は行われ、抱えて来た弾倉を猛烈に消費した。  何せ引き金を絞っている限り、二秒で弾倉が空になるからだった。  だがここが勝負所、温存するべきでなはいのを全員が知っている。 「お見事です大佐!」  衛生兵軍曹が手放しで称賛した。 「目標の排除を確認した、撤収するぞ」  護衛兵が大混乱しているのが、燃える車両の灯りで見える。間違いなく指揮者を喪ったと解る慌てぶりだ。 「司令部より特殊部隊、敵の指揮系統が喪失した。撤収しろ」 「特殊部隊、了解しました」  通信を傍受したのだろうか、素早く結果を把握し命令を下して来る。しかも大佐の判断と同じものを。  流れ弾であっても当たれば死傷する、細心の注意を払いながら部隊は要塞へと引き返していくのであった。
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