13人が本棚に入れています
本棚に追加
「んふぅ……っ」
こつん、と当てられた額から頭蓋骨を伝って響く彼の声。
そんな些細な振動すら体中を痺れさせるように俺を犯す。
ほどほどにしとかないとな……。
そう自分にいい聞かせる。
あまり朝からヒートアップしてしまうと、本当に遅刻してしまう。
あくまで今は稔を起こすのが先決だ。
唾液の交換をしながら、ぐちゃぐちゃと口内をかき回した後、彼の舌を唇で挟みこむ。
「はぁん……っ」
鼻から抜ける彼の甘い吐息が下半身にクる。
いい加減止めないとと思うのに、行動が伴わなかった。
その気持ちよさに浸っていると、トントン、と俺の胸を叩かれて我に返る。
至近距離で開かれた彼の目が、俺をじっと見つめた。
く る し い 。
そう目で訴えていた。
涙で視界が霞む程度には酸欠らしい。
俺は慌てて、唇を離した。
「っは……!げほっ!はぁっ……はぁ……!」
最初のコメントを投稿しよう!