167人が本棚に入れています
本棚に追加
会いたい、また明日も
蓮君との出会いは、いきなり優美な獣みたいな彼が空から降ってきて、僕はただもう見惚れるばかりだった。
でも・・・・。
気がついたら、金色の虎がしろい腹を見せて懐いてくれていて、よく分からないうちに、僕は彼のご主人様になっていた。
だから僕は、彼の喉笛にいつでも手を添えることができる。
く、と両手で締めたら、彼はもう息すら吸えなくて、僕に許しを請うしかない。
猛々しく咆哮する雄々しい金色の虎 ー けれどもまだ幼さを残す若さで、危なっかしい ー 蓮君は、うっかり人間の、それも地味でボンヤリして冴えない僕なんかに、心をまるごとポロっとくれてしまったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!