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ファンは、そんなロッシーとレジェンドのコンビに1番人気の期待を寄せた。
東京第4レース。
500万クラス、16頭立ての芝1400メートル。
ファンファーレが鳴り止み、各馬がゲートイン。注目はレジェンドの様子だ。
今回はすんなり、おさまったようだ。
ゲートが開く。
ガッチャン
綺麗に並んだスタートの後、1コーナー過ぎで隊列が出来、ラストレジェンドは後方、4~5番手の位置だ。
ロッシーは、慎重にレジェンドとの折り合えに専念している様子がモニターからも見て取れる程だ。
先頭を走るリッキーボナークは、新馬戦を勝ったばかりの2戦目。軽快に飛ばしている。
『俺ならそろそろ、動き出す頃だ』
モニターを見ながらつぶやく俺。
やはりロッシーも動いた。
だが、レジェンドに反応はなし。ただ、坦々と走っているだけだ。
先頭のリッキーが第4コーナーをまわり、直線を向く。
ジョッキーの神谷のムチが飛ぶ。
まだ、後方の馬群にいるレジェンドにもロッシーのムチが入る。
しかし、反応はない。
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