36人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもよりかなり時間をかけて食事を終えると、私は中庭に出た。護衛のアルも付いてくる。
今日から、日に焼けるために帽子を被らず、日傘もささないで散歩することにしたのだ。
シミ、そばかすが怖いけど・・・・・・これも可愛いくなるためだ!
「お嬢様? 気分が悪いのでは? 顔色が良くありませんよ?」
「だ・・・・・・大丈夫ですわ」
食べすぎのせいなのか、炎天下で日傘もささないで散歩しているせいなのか、とてつもなく気持ち悪くなってきてしまった。
だけど、まだいける。
まだ頑張れる・・・・・・!
そう思った次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
「アリシアお嬢様!!」
アルの声を聞きながら、私は意識を失った。
二時間にも及ぶ散歩の途中で、私はぶっ倒れてしまったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!