プロローグ

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昔、竹取の翁というものが居た。 ある日、翁が竹林に出かけると、光り輝く竹があった。 不思議に思って近寄ってみると、中から九センチ程の可愛らしいことこの上ない女の子が出て来たので、自分たちの子供として育てることにした。 翁が見つけた子供はどんどん大きくなり、三ヶ月ほどで妙齢の娘になったので、髪を結い上げる儀式を手配し、裳を着せた。 娘はこの世のものとは思えない程の美しさで、噂を聞きつけた男たちが大勢求婚にやって来た。 その娘の名は『かぐや』という。
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