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涙が溢れそうになるのをぐっと押さえて、俺は言った。
「こいつは、俺の幼なじみだったやつ」
「へぇ」
瀬戸は“そいつは誰だ“と聞いたわりには関心が無さそうな返事をした。
「……というか、俺の嫁さんの兄貴」
「え、花梨さんに兄貴なんていたんだ?」
瀬戸は驚いたような表情をした。
「……うん」
"もうこの世にはいないけどな"
そう言おうとしだか、俺は口をつぐんだ。
また時間があるときに、瀬戸にはゆっくり話をしよう。
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